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応募はあるのに、面接に来ないのはなぜ?
会社を知る機会が、応募のあとにしかないからです

公開日:2026年9月1日
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会社を知る機会が、応募のあとにしかないからです
朝の光が差す面接室で、空いたままの椅子を前に、働く一日を描いたマンガの紙面を両手で胸の高さに支えるアマンディーヌ。応募はあるのに面接に来ないのは、会社を知る機会が応募のあとにしかないからです。

「求人を出すと、応募はあります。ところが面接の当日、来ません。連絡もつきません。うちには、そんなに魅力がないのでしょうか」

魅力の問題ではありません。応募した時点で、その人はまだ御社を知らないからです。知らないまま応募し、応募したあとで調べ、出てきた条件だけで他社と並べる。その並べ方になった時点で、規模の大きい会社に勝てなくなります。

1. 応募は「決めた」ではなく「候補に入れた」です

求人サイトの応募ボタンは、押すのに30秒もかかりません。1人が同じ日に5社へ押していることも珍しくありません。つまり応募は、こちらが思うほど重い行為ではなくなりました。

採用する側は、応募を受け取った瞬間に「この人は当社に来たいのだ」と読みます。応募した側は、そこまで決めていません。候補に入れただけです。この温度差が、面接当日の空席として現れます。

ですから、面接に来ていただけなかったことは、断られたのではありません。まだ選ばれる手前にいる、というだけのことです。

2. 応募のあとに調べても、出てくるのは条件だけです

応募した人は、面接までのあいだに御社を調べます。そこで何が出てくるかを、いちど自社で試してみてください。社名で検索すると、たいてい出てくるのは事業内容と所在地と設立年、そして求人票に書いたのと同じ条件です。

そこには、働く一日がありません。朝は何時に何から始まるのか。新人はどのくらいで1人立ちするのか。子どもの発熱で早退したとき、周りはどんな顔をするのか。上司はどんな話し方をする人なのか。どれも、その人が本当に知りたいことです。

知りたいことが出てこない場合、人は判断を保留にしません。手元にある材料だけで比べます。手元にあるのは給与と休日と通勤時間ですから、そこで比べられて終わります。給料を上げても応募が来ない理由と、根は同じところにあります。

3. 地元の人は、会社を知らないのではなく、知る機会がなかった

いちばん申し上げたいのは、ここです。

面接に来なかった人は、御社に興味がなかったのではありません。知る機会が一度もないまま、応募の当日を迎えただけです。工場や作業場は道路から中が見えません。看板には社名しか書いていません。取引は法人向けで、近所の人がお客さまになることもない。何一つ悪いことはしていないのに、伝わる回路がないのです。

そして求人は、いま探している人にしか届きません。探し始めたその日に初めて御社を知る人ばかりでは、いつまでも条件の比較から抜けられません。探していない人の日常に、先に会社の姿を置いておく。順番を1つ前にずらすだけで、応募が来たときの相手の温度がまるで変わります。

4. 会社を知るきっかけは、広告より人づてでした

マイナビの2027年卒の調査(調査期間は2026年3月20日から4月5日、有効回答2,800人)では、地元企業を知ったきっかけの1位が「家族や知り合いの勤務先企業の話を聞いたことがある」で44.0%でした。同じ調査で、地元での就職を希望する学生は58.7%、前年より2.3ポイント増えて4年ぶりの増加でした。

これは新卒の学生を対象にした調査ですので、中途採用にそのまま当てはめることはできません。ただ、会社を知る入口が求人広告ではなかった、という点は、中途でも大きくは変わらないはずです。

人づてで先に知っていた人は、応募の時点ですでに御社を見ています。その人は、面接の日に来ます。

5. 面接に来ていただくために、応募より前にできる5つ

どれも、面接の日程調整を工夫する話ではありません。応募より前の話です。

  1. 働く一日を、場面で見せたものを1つ作る。良い会社ですと書くのではなく、朝の準備から片づけまでを順に見せる
  2. 社名で検索したときに、その1つが必ず目に入る場所に置く。採用ページの奥に埋めない
  3. 紙にして、地域へ配る。画面の中のものは人の手を経由しません。鞄に入る大きさにする
  4. 応募のあとに送る最初の連絡へ、条件ではなく働く場面を1つ添える。日程だけの連絡にしない
  5. 見学だけで帰ってよい、と先に書いておく。選考に進む約束を、会う前提にしない

4番目と5番目は、今日からでもできます。応募の翌日に届く連絡が日程だけの事務文だと、相手の頭の中では、まだ他社と並んだままです。会う前に1つでも場面が渡っていれば、当日その人は、知っている会社へ行く氣持ちで家を出ます。

6. 大阪市港区の前田機械さまの場合

前田機械さまは、求人サイトに掲載しても応募がありませんでした。ゼロです。条件の問題ではなく、会社の存在が地域に知られていなかったからです。

そこで、工場で働いている場面を採用マンガにして、地域へ配布しました。配布から10日で、見学の応募がありました。そのまま採用に至り、現在は第2弾を継続して運用しています。

会う前に知る機会があると、当日の来場も変わります。アイケイケイさまでは、5名の参加を見込んでいた説明会に、28名が参加されました。会場に足を運ぶかどうかは、案内の文面より前に、その会社をすでに知っていたかどうかで決まっています。

採用ページを作っても応募が来ない理由も、あわせてご覧ください。

よくあるご質問

Q1. 面接の前日にリマインドの連絡をすれば、防げますか。

来ない人のうち何割かは減ります。ただ、それは忘れていた人への手当てです。他社と並べたまま迷っている人には効きません。前日の1通で覆せるほど、比較は浅くありません。

Q2. 応募者が多い会社ほど、来ない人も多いのでは。

数の問題というより、応募の重さの問題です。1人が5社へ応募している状況では、母数を増やしても、来ない人の数が一緒に増えるだけになります。増やす前に、応募の時点で御社を知っている人の割合を上げるほうが、結果として近道です。

Q3. 面接に来なかった人へ、もう一度連絡してよいものでしょうか。

連絡そのものは失礼になりません。ただ、催促にすると次はありません。日程の再提示ではなく、見学だけで構わないという形で、入口を1段低くしてお伝えください。

Q4. どのくらいで変わりますか。

前田機械さまでは、配布から10日で見学の応募がありました。ただ、これを標準の日数としてお約束することはできません。地域の世帯数、業種、時期で変わります。確かなのは、1回で判断しないことです。1回で止めると、地域に残るのは「何か配っていたような氣がする」までで、会社を知った状態にはなりません。

最後に、ひとつだけうかがわせてください。

面接に来なかったあの人は、応募ボタンを押す前に、御社のことをどこで知ったとお思いですか。

思い当たる場所が1つも出てこない場合、そこが最初に手を入れる場所です。ご相談のときは、そのままお持ちください。

すでに出ている費用に、何が返っていますか。

求人サイトの掲載料、展示会の出展料、広告費。どれも、もう払っている費用です。その額に対して何人採れたのか、何件が商談になったのか。御社の数字を入れると、そのまま出ます。会社名もお名前も要りません。

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働く一日を場面で見せて、探していない人の日常へ先に置いています。採用マンガプロジェクトを見る

面接に来ないのは、断られたのではありません。まだ知られていないだけです。

参考実績

前田機械さま 採用マンガ【工場】製造業の採用マンガ事例求人サイトで応募ゼロ。地域へ配布して10日目に、見学の応募が入りました。実績を見る →

参考ブログ

社員に紹介を頼んでも誰も動かないのはなぜ社員に紹介を頼んでも、誰も動かないのはなぜ?足りないのは制度ではなく、社員が話せる中身です。記事を読む →

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