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採用ページを作ったのに応募が来ない?
求職者が探しているのは、働く姿です

公開日:2026年8月18日
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求職者が探しているのは、働く姿です
採用ページを作ったのに応募が来ない? 求職者が探しているのは、働く姿です

「自社の採用ページはある。写真も入れた。それでも応募が来ない。何が足りないのだろう」

足りないのは情報量ではありません。読んだ人が、そこで働く自分を思い浮かべられるかどうかです。給与も休日も書いてあるのに応募が来ないとき、たいてい欠けているのは条件ではなく、朝、誰と、どんな顔で働くのかという場面のほうです。

1. そもそも、自社の採用ページは見られているのか

「うちのサイトなんて検索されない。求人サイトに任せているから十分だ」。この10年、何度もうかがってきた言葉です。

ですが、順番が逆です。自社サイトは、検索されて見つかる場所ではありません。ほかの場所で名前を知った人が、確かめに来る場所です。ハローワーク、求人サイト、説明会で配ったチラシ、知り合いの口コミ。どこかで社名を知った人が、働く候補の1つに入れた瞬間、「この会社はどんな会社だろう」と見に行く。これはごく自然な流れです。

逆に言えば、サイトを見に来られていないなら、その人にとって御社はまだ候補ではなかったということになります。採用ページの役目は集客ではなく、候補に入った人を、応募まで運ぶことです。ここを取り違えると、いくらページを増やしても応募は動きません。

2. 条件で戦うと、必ず大きい会社に負けます

給与、休日、福利厚生。これらは衛生要因と呼ばれます。低いと人は去りますが、高いからといって「この会社で働きたい」とはなりにくい。そして条件そのもので勝負すれば、体力のある大企業に勝てる中小企業はほとんどありません。

人が動くのは、動機づけ要因のほうです。任される範囲、覚えられる技術、認められること、一緒に働く人。ところがこれらは、求人票の枠にいちばん書きにくい。だから多くの採用ページが、書けるものだけを並べて、いちばん効くものを落としています。

3. 求職者が知りたいのは、この4つです

面談で実際にうかがってきた「聞きたかったが聞けなかったこと」を並べます。

  1. 遅刻や失敗をしたとき、どう扱われるのか
  2. 有給休暇は、実際に言い出せる空氣なのか
  3. 3年後、5年後に何ができるようになっているのか
  4. 直属の上司は、どんな人柄なのか

どれも、条件表には載りません。そして面接で本人から質問するのは、まず無理です。「有給は取れますか」と聞ける求職者はほとんどいません。聞けないから、想像で埋める。想像で埋まらないから、応募をやめる。ここが本当の離脱点です。

採用ページに書くべきなのは、この4つへの答えです。制度の名前ではなく、実際にあった場面で書く。「有給取得率」ではなく「先月、誰がどう休んで、そのとき誰が代わったのか」です。

4. マンガが向いているのは、ここだけです

私どもがマンガをお勧めするのは、絵が目立つからではありません。場面でしか書けないものを、場面のまま渡せるからです。

「風通しの良い職場です」と文章で書くと、読んだ人は疑います。どの会社もそう書いているからです。ところが新人がミスをして、先輩が最初に何と言ったかを1コマで見せると、疑いようがありません。読み手が自分で判断できるからです。

ですから採用ページに置くマンガは、会社紹介ではありません。上の4つの質問に、場面で答えたものだけを置きます。

5. 大阪市港区の前田機械さまで起きたこと

前田機械さま(大阪市港区)は、求人サイトに掲載しても応募がゼロという状態が続いていました。

そこで、働く場面を描いた採用マンガを作り、会社の近隣地域へ配布しました。求人サイトではなく、生活圏のポストへ入れたということです。結果として、配布から10日で見学の応募が入り、採用に至りました。現在は第2弾を継続して運用しています。

何が変わったのか。求人サイトに載っていたときも、条件は同じでした。変わったのは、その会社で働く姿を、見た人が思い浮かべられるようになったことと、いま仕事を探していない人の手元にも届いたことです。

6. 地元の人は、会社を知らないのではありません

ここがいちばん申し上げたいところです。

地元の人は、御社を知らないのではありません。知る機会がなかっただけです。求人は「いま探している人」にしか届きません。ですが採用がうまくいっている会社は、探していない人の日常のなかに、先に置いています。

マイナビの新卒調査(2027年卒・n=2,800・2026年3月20日から4月5日)では、地元での就職を希望する学生が58.7%、前年より2.3ポイント増えて4年ぶりの増加でした。同じ調査で、地元企業を知ったきっかけの第1位は「家族や知り合いの勤務先企業の話を聞いたことがある」で44.0%です。これは新卒学生を対象とした調査ですので、中途採用にそのまま当てはめることはできません。ただ、会社を知る入口が、求人媒体ではなく生活のなかにあったという点は、私どもが現場で見てきたことと重なります。

自社の採用ページは、その入口の受け皿です。ハローワークに求人を出しても応募が来ないという記事もあわせてご覧ください。足りないものは同じでした。

7. 明日からできる、3つの直し方

  1. 冒頭に、1日の流れを置く。会社概要より先に、朝から夕方までの場面を並べます。
  2. 社員の言葉を、制度の説明に変えない。「風通しが良い」ではなく、実際にあったやり取りをそのまま載せます。
  3. 上司の顔と名前を出す。誰の下で働くのかが分からないページは、応募のいちばん手前で止まります。

よくある質問

Q1. 求人サイトに載せているなら、自社の採用ページは不要ですか。

役割が違います。求人サイトは知ってもらう場所、自社ページは確かめる場所です。どこで名前を知った人も、応募の前に一度は自社サイトを見ます。そこに働く姿が無いと、そこで止まります。

Q2. 写真をたくさん載せれば伝わりますか。

集合写真や整った職場の写真は、どの会社のページにも同じように並んでいます。伝わるのは、何かが起きている場面です。誰が誰に何をしているのかが分かる1枚のほうが効きます。

Q3. 採用ページに載せるマンガは、何ページくらい必要ですか。

長さより、答えている質問の数です。この記事の3で挙げた4つのうち、いくつに場面で答えられているかで判断してください。

Q4. 中小企業でも、条件で勝てることはありますか。

条件そのもので大企業に勝つのは難しいと考えています。ただし通勤時間、任される範囲の広さ、決裁の速さは、規模が小さいほうが強い項目です。これらは条件表よりも、働く場面で伝わります。

Q5. どこから手をつければよいですか。

いまの採用ページを開いて、この記事の3の4項目に答えている箇所があるかを見てください。1つも無ければ、そこが最初の1歩です。

最後に、ひとつだけうかがわせてください。

御社の採用ページを見た人は、直属の上司がどんな人か分かるでしょうか。

分からないままでは、応募のいちばん手前で止まります。いまお使いの採用ページを1つお持ちください。求職者が知りたい4つのうち、いくつに答えているかを一緒に数えます。

採用マンガの実際の取り組みをご覧いただけます。採用マンガの事例を見る

条件を並べる前に、働く姿が見えるかどうかを確かめる。

参考ブログ

hellowork obo konaiハローワークに求人を出しても応募が来ない?足りないのは条件ではなく、働く姿の見えかた。記事を読む →

参考実績

maeda【工場】製造業の採用マンガ事例|前田機械さま求人サイトで応募ゼロから、配布10日で見学の応募へ。実績を見る →

2026年8月18日

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