
「マンガは作った。でも、成果につながっている実感がない」
結論から申し上げます。成果を分けるのは絵の質ではなく、作ったあとに動かせているかです。ここでは10項目のチェックリストをご用意しました。当てはまる数を数えてみてください。数えるだけで、次に何をすべきかが見えます。
10項目チェックリスト
当てはまるものを数えてください。
- 誰に読ませたいか、ひとりの人物像まで決めている
- どこで配るか(郵便受け・展示会・採用サイト・SNS)が決まっている
- 1回で終わらせず、2回目以降の予定がある
- 読んだ方がどう動くかの出口が1つに絞られている
- 反応を測る手段(専用QR・専用申込口)がある
- 社内の誰かが「続ける担当」として決まっている
- 主役が自社ではなく、読み手の困りごとになっている
- 現場の当たり前を、外から見た強みとして言語化できている
- 絵柄とキャラクターを、途中で変えない前提になっている
- 3か月後・半年後に何を見て判断するかを決めている
数えた結果の読み方
0から3個——まだ「作る」段階です。配る先と回数を決めるところから始めると、同じ予算でも結果が変わります。
4から7個——運用の入口に立っています。足りないのはたいてい5番の測る手段と、6番の続ける担当です。この2つは今日決められます。
8個以上——設計はできています。あとは続ける期間の問題です。浸透には時間がかかるので、判断を早まらないことが大事になります。
実際に、動かした会社の話
兵庫県の鉄工所、前田機械さまは求人サイトに出しても応募がゼロでした。会社の魅力と働く姿をマンガにし、通勤圏へポスティングでお届けしたところ、プロジェクト開始から1ヶ月10日(配布からは10日)で工場見学の申し込みという初応募が届き、採用に至りました。上のリストで言えば、2番・3番・5番・6番を最初に決めたことが効いています。
チェックが止まりやすい3か所
これまでご相談を受けてきて、つまずく場所はだいたい決まっています。
- 2番の「どこで配るか」——作ることが目的になると、ここが最後まで決まりません。配る先が決まっていないマンガは、社内の引き出しに残ります。
- 5番の「測る手段」——反応が分からないと、良かったのか悪かったのかを社内で説明できません。説明できないものは、翌年の予算から消えます。
- 6番の「続ける担当」——担当が決まっていないと、2回目が発生しません。1回で終わったものは、初めて見る会社の広告のままです。
逆に言えば、この3か所を先に埋めておくと、残りは後からでも整います。
なぜ「数える」ことから始めるのか
私たちがチェックリストの形にしているのは、読んでいただくより、ご自身の現場を思い出していただくほうが早いからです。10項目のうち、どれに手をつけていないかは、社外の人間には分かりません。分かるのは現場にいる方だけです。
ご相談をいただくときも、いきなり企画から始めることはしません。まず、いまどこまで決まっているかをうかがいます。そこが分かると、作り直すべきものと、そのまま使えるものが分かれます。すでにお持ちの資料が使えることも少なくありません。
よくある質問
Q1. チェックが少ないと、もう手遅れですか。
いいえ。すでに作ったマンガはそのまま使えます。足りないのは絵ではなく運び方なので、配る先と回数を決め直すところから始められます。
Q2. 測る手段は、どこまで用意すればいいですか。
専用のQRコードを1つ用意し、そこから来た件数を数えるだけで十分です。最初から精緻にしようとすると続きません。
Q3. 続ける担当は、社内に置くべきですか。
置いていただくほうが強いです。外注だけにすると、現場の変化が物語に入らなくなります。私たちは伴走する側として関わります。
Q4. どのくらい続ければ判断できますか。
採用や認知は数か月単位です。1回配って反応がないことを理由に止めるのが、いちばん多い失敗です。
最後に、ひとつだけうかがわせてください。
いま数えてみて、チェックはいくつでしたか。
その数がそのまま、次に手をつける場所を教えてくれます。数だけ教えていただければ、どの項目から埋めるのが早いかを一緒に考えます。
実際に、このチェックを満たして運用まで回した会社があります。
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