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製造業の採用代行に、何を任せればいいですか?
手間は外へ。働く姿を語る言葉は、社内に残します

公開日:2026年10月4日
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手間は外へ。働く姿を語る言葉は、社内に残します
製造業の採用代行に、何を任せればいいですか? 町工場の通りで、奥の先輩と新人を手のひらで示すアマンディーヌ

現場が忙しく、採用まで手が回らない。求人の出し直し、応募者への連絡、面接の日程調整。工場の総務や工場長が兼務で抱えていると、本業の合間ではとても追いつきません。そこで採用代行を検討しておられる方も多いと思います。

「製造業の採用代行に頼むと、何をしてもらえて、何が残るのでしょうか。任せきりにして大丈夫でしょうか」

採用代行に任せてよいのは、手間のかかる作業です。求人の出稿、応募者への連絡、日程の調整は、外に出すことで確実に楽になります。一方で、応募を迷っている方が知りたい「この会社で働くと、どんな日々になるのか」という中身は、外の方には作れません。それを語れるのは、御社の現場で働いている方だけです。任せる部分と社内に残す部分を分けておくと、代行の力がきちんと生きます。

以下、工場の採用で応募を迷っている方の頭の中を先に見たうえで、代行に任せられること、任せられないこと、そして社内に残した部分をどう育てていくかを書きます。

1. 工場への応募を迷っている方が、思い浮かべていること

工場の求人を見ている方は、条件の表を読みながら、頭の中では次のような場面を思い浮かべています。

  1. 初日、何から教えてもらえるのか。機械に触ったことがなくても、順を追って教えてもらえるのか。
  2. 分からないことを、誰に聞けばよいのか。忙しそうな先輩に声をかけて、嫌な顔をされないか。
  3. 納期に追われる日、どこまで急かされるのか。確かめる前に手を動かして、不良を出してしまわないか。
  4. 自分のミスで、部品をだめにしたら。言い出したら怒鳴られるのか、一緒に原因を見てもらえるのか。
  5. 何か月たっても思うように手が動かなかったら。そのとき、待ってもらえる会社なのか。

どれも、求人票の「未経験歓迎」「研修あり」の一行では答えきれない問いです。そして、これに答えられるのは、実際にその場面に立ち会ってきた社員の方の言葉だけです。

2. 採用代行に任せると、確かに楽になること

採用代行は、採用にまつわる作業を外部の専門家が引き受けるサービスです。範囲は会社によって違いますが、製造業の現場で特にありがたいのは次のような作業です。

  1. 求人の出稿と更新。媒体ごとの書式に合わせて原稿を整え、掲載を管理します。
  2. 応募者への連絡。応募が来たらすぐに返信し、取りこぼしを防ぎます。現場が忙しいと、ここで数日空いてしまうことがよくあります。
  3. 面接や見学の日程調整。応募者と現場の予定を突き合わせる手間がなくなります。
  4. 数字の管理。どの媒体から何件来たかを記録し、振り返りやすくします。

兼務で採用を担っている方にとって、これらを外に出せることは大きな助けです。返信の速さだけで、応募者の印象は変わります。

3. 任せきりにすると、残らないもの

一方で、任せきりにすると残らないものがあります。

応募を迷っている方への「答え」

先ほどの5つの場面に、御社ではどう受け止めるのか。初日に工具の場所が分からない新人に、先輩はなんと声をかけるのか。これは代行の担当者が取材して書くことはできても、日々の現場から生まれる言葉そのものではありません。社内で言葉にしておかないと、求人原稿はどうしても条件の表に寄っていきます。

知っていただく機会の設計

求人は、いま仕事を探している方にしか届きません。通勤圏にお住まいの方の多くは、御社を知らないのではなく、知る機会がなかっただけです。媒体の運用だけを外に出していると、「探していない方の日常に、先に会社を置いておく」という発想が社内に生まれにくくなります。

続けるほど育つ社内の力

採用の作業をすべて外に出すと、契約が終わったときに社内に何も残りません。逆に、働く姿を語る言葉や、それを届ける場所を社内で持っていれば、毎年の採用のたびに積み上がっていきます。

4. 実際にあったこと(前田機械さま)

大阪市港区で大型金属の精密切削加工をしておられる前田機械さまは、求人サイトに掲載しても応募がゼロの状態から始められました。

前田機械さまと一緒に作ったのは、求人の原稿ではなく、現場で実際にありそうな「うまくいかなかった日」の物語です。第1話は初日の遅刻から始まり、先輩が「まあ来たんやからええわ」と受け止めます。工具の場所が分からない新人には「左の棚、3段目やで」。第2話は「説明と全然ちがう…」から始まり、「一緒に考えようや」で返します。台詞の元になったのは、社員の方が語ってくださった現場の受け止め方でした。

このマンガをポスティングのチラシとして地域へ配り、ハローワークにも展開しました。配布から10日で見学の応募が入り、採用に至りました。いまは第2弾を作り、継続して運用しておられます。

ここで大切だったのは、物語の中身が社内から生まれたことです。だから第2弾でも、社員の方の言葉から次の話を作ることができました。

5. 採用代行を検討する前に、社内で決めておく4つ

  1. 誰に来てほしいかを1人に絞る。未経験で異業種から移る方か、経験者の方か。年齢や住まいの範囲まで、具体的に思い浮かべます。
  2. その方の不安を、場面で書き出す。社員の方に「入ったころ、何が怖かったか」を聞くと出てきます。
  3. 御社ではどう受け止めるかを、実際の言葉で集める。先輩が実際にかけた一言は、作った宣伝文句より強く伝わります。
  4. 代行に渡す範囲を線で引く。出稿・連絡・日程調整は任せる。働く姿の言葉と、地域で知っていただく仕掛けは社内に残す。線を引いたうえで代行の会社と話すと、見積もりの比べ方もはっきりします。

6. 一度で終わらせず、毎年育てていく

不安は1つではありません。初日の不安に答えたら、次は納期の不安、その次は一人前になるまでの不安。物語をつないで答え続けることで、「この会社なら、うまくいかない日も受け止めてもらえそうだ」という像が少しずつできていきます。

当社は、採用の前・中・後を設計して回すプロジェクト運用者として、お客さまと1年以上、できれば何年も続けてご一緒しています。社員の方に入ったころの話を伺い、マンガの物語にし、地域へ届け、反応を見て次の話を作る。お客さまご自身も、その先で読んでくださる地域の方も巻き込みながら進めるので、社員の方が自社の受け止め方を言葉にし直し、社内の空氣も変わっていきます。作業の手間は外の力を借りながら、働く姿を語る力は社内に積み上げていく。その組み合わせを、2期目、3期目と一緒に育てていきます。

よくある質問

採用代行と人材紹介は、何が違いますか?

一般に、人材紹介は候補者を紹介し、採用が決まったときに費用が発生する形が多く、採用代行は求人の出稿や応募者対応などの作業を引き受ける形が多いです。契約の中身は会社ごとに違うため、何を引き受けてもらえるのかを必ず書面で確かめてください。

小さな工場でも、採用代行を使う意味はありますか?

兼務で採用を担っていて、応募者への返信が遅れがちなら、作業を外に出す意味はあります。ただし、働く姿を伝える中身が無いまま媒体の運用だけを任せても、応募を迷っている方の不安には答えられません。中身づくりと組み合わせて考えるのがおすすめです。

代行に任せた求人原稿が、どこの会社も同じに見えます。どうすればよいですか?

社員の方が実際に語った言葉を、原稿の材料として渡してください。初日のこと、失敗したときのこと、先輩にかけられた一言。それがあるだけで、条件の表とは違う「この会社らしさ」が出てきます。

社内に採用の担当者がいなくても、物語は作れますか?

作れます。社員の方に1時間ほどお話を伺えば、物語の種は見つかります。聞き取りから物語づくり、配り方の設計までを一緒に進めます。

採用の作業と中身を、どう分けて組み立てるか、一緒に考えます。まずは状況をお聞かせください。お問い合わせはこちら。採用マンガプロジェクトの考え方はこちらでご覧いただけます。

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2026年10月4日

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