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求人サイトに出しても、応募が来ない?

中小製造業が”地元”で応募を増やした考え方

公開日:2026年7月27日
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中小製造業が”地元”で応募を増やした考え方
求人サイトに出しても応募が来ない中小製造業

カテゴリ:採用

昼休みの休憩室。缶コーヒーを片手に、工場長がぽつりと言う。「今月も、ゼロやったわ」。求人サイトの掲載料は毎月引き落とされていく。管理画面の閲覧数は動いているのに、応募のボタンだけが押されない。大阪の鉄工所・前田機械さまの採用は、そんな沈黙から始まりました。

沈黙の正体は、会社の魅力不足ではない

求人サイトの中で目立てる枠は限られ、上位に出るには広告費が要ります。しかも並ぶのは給与・休日・勤務地という条件の表。心理学者ハーズバーグが『The Motivation to Work』(1959年)で示したとおり、条件は「衛生要因」——足りなければ不満になるが、上積みしても意欲や応募の決め手にはなりにくい要素です。条件の一覧表の中で、中小製造業が大手より目立つことは、構造的にほとんどありません。閲覧されても応募されないのは、会社に魅力が無いからではなく、魅力を見せる場所が条件表しか無かったからです。

転機——土俵を「全国」から「通える距離」へ

前田機械さまが選んだのは、求人サイトの露出を増やすことではありませんでした。現場スタッフ2名と営業1名。採りたいのは30〜40代の転職層。それなら届けるべき相手は全国ではなく、工場に通える距離に住む人たちです。工場の日常——どんな人が働き、新人がどう教わり、どこに誇りがあるのか——を採用マンガにして、地域の郵便受けへポスティングで直接届け、あわせてハローワークにも展開しました。

「チラシで人が来るんか」

社内の空氣が全員賛成だったわけではありません。求人はサイトに出すもの、という常識の中で、チラシ配りは遠回りに見えます。それでも配布に踏み切って10日後、工場見学の申し込みという形で最初の応募が届きました。見学に来たその方は、マンガで見た日常を自分の目で確かめ、そのまま採用に至りました。

「地元」が効く3つの理由

  1. 競争相手が減る——郵便受けの中に、求人サイトのような条件の一覧表はありません。比較ではなく、一社の物語として読まれます。
  2. 働く姿を想像しやすい——知っている道、見たことのある建物。「ここでなら」の想像が、遠い会社より早く立ち上がります。
  3. 長く続く——通勤の負担が少ない人は生活が安定し、定着しやすい。労使どちらにとっても無理がありません。

危機は続いている

一度の採用で、人手不足が終わるわけではありません。前田機械さまはいま採用マンガ第2弾を運用中です。働き手はこれからも減り続けます。条件表の中で待つ会社から順に、沈黙の月末が積み重なっていく——その構造は、いまも動いています。

あなたの会社の休憩室の日常も、外の人にはまだ見えていません。それをマンガにして近所の郵便受けへ届けたとき、「ここでなら働けるかもしれない」という想像が、誰かの中で始まります。

その危機を、先に抜け出した会社があります。

hf 20260302 015024 acdd83fe 99a5 49e0 bd3f 4cccd7da53ca関連実績【工場】製造業の採用マンガ事例|応募ゼロから1ヶ月10日で応募獲得求人サイトで応募ゼロだった鉄工所に何が起きたのか。配布10日で届いた最初の応募まで。実績を見る →chusho saiyo branding soft採用総まとめ求人を出しても応募が来ない。それでも人が集まる会社になるまで条件でなく、働く姿で選ばれる採用へ。考え方の全体像をまとめたピラー記事。記事を読む →

次回(木曜7時)は「採用サイトはあるのに応募が来ない」をお届けします。

2026年7月27日

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