
【展示会】
ものづくりワールド大阪2026の3日間が終わりました。倉庫と運送の誠幸運輸倉庫さまのブースで、僕がいちばん強く感じたのは、物語は足を止める入口で、その先で選ばれるのは、お客さまのサービスそのものだということです。数字のまとめは実績ページ「素通りされがちな物流に、3日間で15件のご依頼」に書きました。ここでは、会場で僕が見て、感じたことを書いておきます。
「うちには関係ない」の前を、毎日通っていく
製造業の展示会で、物流の会社が出展する。正直に言うと、始まる前は少し身構えていました。来場者の方は設備や部品を見に来ています。倉庫や運送は、その場で手に取って試せません。
実際、初日の午前は、アンケートがなかなか集まりませんでした。通路を足早に歩く方の目は、隣の機械に向いています。初日の記事にも書いたとおり、何の会社かを一瞬で伝えるのは、思っていた以上に難しいことでした。
セイコちゃんの前で、ふと足が止まる
それでも、旗を掲げた等身大のセイコちゃんの前で、ふと足を止める方がいます。衣装のスタッフがマンガを手渡すと、その場で読み始める方もいました。テレビの位置を前に出した2日目からは、アニメの前で立ち止まる方が目に見えて増えていきました。
堅い印象のある製造業の展示会でも、キャラクターとマンガは通用する。頭では分かっていたつもりでしたが、通路で足が止まる瞬間を何度も見て、それが実感に変わりました。アンケートで「セイコちゃんというキャラがわかりやすい」を選んでくださった方は19件ありました(実績ページの集計)。
楽しく答えるうちに、悩みに氣づいていく
いちばん心に残っているのは、アンケートに答えている方の表情です。「置き場に困っている」「納期で慌てている」。マンガに描いたのと同じ言葉の選択肢に、ご自分で印を付けていく。その途中で、ふっと手が止まる方がいました。
あとで数えてみると、困りごとに印を付けた29件のうち12件が、見積り・お試し運送・無料保管のご依頼まで進んでいました(実績ページの集計)。来場の目的が情報収集だけだった方からも、ご依頼がありました。
見て回るだけのつもりだった方が、楽しく読んで、答えるうちに、自分の現場の話だと氣づく。名刺の枚数を競う展示会とは、手応えの質がまるで違いました。
毎晩の日報と、翌朝の小さな直し
会期中は毎晩、スタッフの日報を読み、翌朝の朝礼で誠幸運輸倉庫さまの皆さまと配置や声のかけ方を見直しました。テレビの位置を変える、前に立つ人数を減らす、いちばんに伝える言葉をそろえる。どれも小さな直しです。
アンケートは18件、25件、28件と日ごとに増え、ご依頼も3件、5件、7件と増えていきました(実績ページの集計)。最終日は、ブースに立つ全員が同じ言葉を、それぞれの言い回しで伝えていました。小さな直しを毎日重ねると、ここまで変わるのだと、胸が熱くなりました。
BtoBでも、人は物語で動く
僕は、会社と会社の取引でも、最初に動くのは一人ひとりの心だと考えています。決めるのは会社でも、足を止め、マンガを読み、悩みに氣づくのは、目の前の一人の方です。
そして、物語が連れてきた方が最後に選んでくださったのは、「倉庫から運送まで」「半製品も預かる」という、誠幸運輸倉庫さまのサービスそのものでした。キャラクターは主役を奪うのではなく、お客さまの強みに光を当てる役なのだと、あらためて教えていただいた3日間でした。
展示会の成果は、ここからです。ご依頼くださった方々とのご縁が、誠幸運輸倉庫さまにとって実りあるものになるよう、会期の後も一緒に歩いていきます。
最後に、ひとつだけうかがわせてください。
御社の商品やサービスは、展示会の通路で「何の会社か」が3秒で伝わるでしょうか。
答えは、前回の出展で配った資料の1枚目に出ています。まだ出展したことがなければ、会社案内の1枚目でかまいません。それをお持ちいただければ、どこで足が止まり、どこで素通りされるかを一緒に見てみます。
3日間の数字と、使った手段の一つひとつは、実績ページにまとめています。
会期の前・中・後を設計し、来場者の方が足を止めるブースを、翌年の出展まで一緒に運用しています。展示会マンガプロジェクトを見る
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