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求人に応募が来ない理由は、何ですか?
届かない・選ばれない・踏み出せない、の3つに分かれます

公開日:2026年10月19日
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届かない・選ばれない・踏み出せない、の3つに分かれます
求人に応募が来ない理由は?届かない・選ばれない・踏み出せない。朝の町工場の通りで、家の郵便受けにマンガの冊子を差し入れながら微笑むアマンディーヌ

求人サイトに出して3週間。閲覧の数は毎日少しずつ増えているのに、応募はゼロのまま。時給を上げ、写真を差し替え、掲載のプランを一段上げてもらっても、画面の向こうから返事は来ない。担当の方は「うちの何がいけないのでしょう」と、求人票を何度も読み返しておられるのではないでしょうか。

「求人に応募が来ない理由は、何ですか」

理由は1つではなく、3つに分かれます。そもそも求人が届いていない。届いても、選ばれていない。選ばれかけても、応募の手前で踏み出せていない。この3つのどこで止まっているかによって、打つ手はまったく変わります。多くの会社では、本当は1つ目で止まっているのに、2つ目の条件の欄ばかりを直しておられます。

以下、3つの理由をそれぞれの場面で書き、御社がどこで止まっているかを見分ける方法と、止まっているところを動かす形まで書きます。

1. 理由の1つ目。求人は、いま探している人にしか届かない

求人サイトもハローワークも、開くのは「いま仕事を探している方」だけです。会社の近くに住み、通勤圏で働きたいと思っている方がいても、その方がこの3週間に求人を探していなければ、御社の求人は一度もその方の目に触れません。

地元の人は、会社を知らないのではなく、知る機会がなかった。長く同じ場所で工場を構えていても、中で誰がどんな顔で働いているのかを知る機会は、近くに住む方にはほとんどありません。毎朝、会社の前を自転車で通り過ぎる方にとって、御社はまだ「あの建物」のままです。

近くで働きたい方は、少なくありません。マイナビの新卒調査(2027年卒の大学生、n=2,800、2026年3月20日〜4月5日)では、地元(Uターンを含む)で働きたいと答えた方が58.7%で、前年から2.3ポイント増え、4年ぶりに増えました。同じ調査で、地元の企業を知ったきっかけの1位は「家族や知り合いの勤務先企業の話を聞いたことがある」で44.0%です。新卒の方を対象にした調査なので、中途の方にそのまま当てはまる数字ではありませんが、会社を知る入口が求人サイトの中ではなく、日常の話の中にあることは、ここから読み取れます。

求人広告を止めた月に応募もゼロに戻るのも、同じ理由です。広告は探している方にしか届かず、止めれば、探していない方には何も残りません。

2. 理由の2つ目。届いても、条件の欄では選ばれない

求人が目に入ったとして、次に起きるのは比べることです。求人サイトの一覧では、御社の求人は大きな会社の求人と同じ大きさで並び、読む側は給与・休日・勤務地の欄を上から順に見ていきます。条件の欄で比べられると、中小の会社は、規模の分だけ不利な土俵に立たされます。

ところが、辞める理由と選ぶ理由は、同じではありません。前の職場を辞めるきっかけは給与のことが多くても、次の職場を選ぶ決め手は、仕事の中身と、働く時間と、誰と働くかです。中途採用がうまくいかない理由でも書きましたが、選ぶ側が本当に知りたいのは、条件の欄の先にある、入ってからの自分の姿です。

その姿が、求人票からは見えません。「アットホームな職場です」「丁寧に指導します」の一行は、どの会社の求人票にも同じように書いてあります。形容詞では、比べる材料になりません。

3. 理由の3つ目。応募の手前で、不安が足を止める

御社の求人を読み、条件も悪くないと思った方が、応募のボタンの前で指を止める瞬間があります。そこにあるのは、条件ではなく不安です。

研修で、本当に教えてもらえるだろうか。説明に無かったことが起きたとき、誰に聞けばいいのだろうか。納期に追われて、毎日ぎりぎりにならないだろうか。経験が無いことを理由に、きつく当たられないだろうか。すぐに結果を出せなかったとき、どう見られるのだろうか。

この不安に、求人票は答えられません。答えられないまま、その方は「もう少し考えてから」と画面を閉じます。閲覧はあるのに応募が来ない会社の多くは、この3つ目でも止まっています。

4. 御社がどこで止まっているかを、見分ける

3つの理由は、手もとの数字でおおよそ見分けられます。

  1. 求人の閲覧数そのものが少ない。応募の前に、目に触れていません。1つ目の「届いていない」です。条件を直しても、見る人が増えなければ変わりません。
  2. 閲覧はあるのに、応募がない。目に触れたあとで、比べられて外れているか、不安で止まっているかです。2つ目と3つ目のどちらか、多くは両方です。
  3. 応募はあるのに、面接に来ない、または面接のあとで辞退される。会社を知る機会が応募のあとにしかなく、知ったときに不安が解けなかった形です。3つ目が、応募のあとに回っています。

どこで止まっているかが分かると、直す場所が決まります。そして、1つ目から3つ目までを通して見ると、根は1つに重なります。探していない方の日常に御社の姿が置かれておらず、置かれたとしても、入ってからの姿が場面で見えていない。この2つです。

5. 探していない方の日常に、働く姿を先に置く

弊社が採用でお手伝いしているのは、この2つを同時に動かす形です。そのための手段として、マンガを使います。

マンガは場面を描けます。入社2週目の新人の方が教わった手順を忘れて機械の前で手が止まり、言い出せずにいると、隣の先輩が「さっきのとこな、わしも最初は3回聞いたわ。もう一回いこか」と声を掛ける。求人票の「丁寧に指導します」では伝わらないこの場面が、マンガなら1ページで伝わります。応募の手前で足を止める不安に、入る前に先に答える形です。

そして、マンガは社員の方と一緒に作ります。入社して間もない方に、入る前にいちばん心配だったことと、入ってすぐ助けられた一言をうかがい、その話を物語にします。話をうかがう中で、社員の方が自分たちの会社のよさを言葉にし始め、物語づくりが、社員の方にとっても自分たちの会社を語る取り組みになります。読む側にとっては、入ったあとの自分を実感を持って思い描ける物語になります。みんなが主体的に関わるので、できあがった物語に納得がある。これが、弊社がマンガ×体験価値と呼んでいるものです。

できあがった物語は、求人サイトの中だけに置きません。会社の周りの地域の家庭に届け、ハローワークにも置きます。地元で採用したいのに応募がないときに足りないのは、求人の数ではなく、知られている状態です。探していない方の日常に、御社で働く姿を先に置いておくと、その方が仕事を探し始めた日に、御社の名前が最初に浮かびます。

6. 応募ゼロから、2期目へ続いている例

大阪市港区の前田機械さまは、大型の金属部品の精密な切削加工を手がける会社です。求人サイトに掲載しても応募がゼロという状態からのご相談でした。

一緒に作った採用マンガは、うまくいった日ではなく、困った日を描いています。初日に遅刻してしまった新人に「まあ来たんやからええわ」と受けとめる場面。「説明と全然ちがう…」と戸惑う新人に「一緒に考えようや」と応える場面。失敗を自分から申し出た新人に「ええ判断や。隠すより100倍マシや」と返す場面。入る前の不安に、先輩の一言で先に答える形です。

このマンガをポスティングチラシとして会社の周りの地域へ配布し、あわせてハローワークにも展開しました。配布から10日で見学のお申し込みが入り、その後、採用に至っています。前田機械さまは1回で終わらせず、いまも採用マンガの第2弾を継続して運用しておられます。

7. 作って終わりにせず、前・中・後を一緒に回す

弊社は、マンガを1冊作って納めるのではなく、プロジェクトとして運用しています。配る前には、どの方に、どの道筋で届けるかを一緒に決めます。配っている間は、問い合わせや見学の動きを見ます。配った後は、見学から入社、入社後の定着までをつなぎ、入った方の声を次の物語に生かします。2期目には、1期目の物語を読んで入った方が、今度は語る側に回ります。少なくとも1年、できれば何年も続くお付き合いとして、一緒に進めています。

御社がまずなさることは、2つです。1つ目は、求人の閲覧数・応募数・面接への到達数を並べて、3つの理由のどこで止まっているかを見ること。2つ目は、入社して間もない社員の方に「入る前に、いちばん心配だったことは何でしたか」と聞くことです。その答えが、探していない方の日常に置く物語の、最初の一行になります。

よくある質問

Q1. 応募が来ないのは、給与が低いからではありませんか。

給与の差があるのは確かです。ただ、閲覧数そのものが少ないなら、給与を上げても見る人は増えません。まず、届いているかどうかを閲覧数で確かめてください。届いたうえで選ばれていないなら、条件の欄の先にある働く姿を見せる余地があります。

Q2. 求人サイトの掲載プランを上げれば、応募は増えますか。

上位に表示されれば、いま探している方の目には触れやすくなります。ただし、届く相手は「いま探している方」のままです。探していない方の日常に御社の姿を置く取り組みは、掲載プランとは別に要ります。

Q3. 応募はあるのに面接に来ないのは、なぜですか。

会社を知る機会が、応募のあとにしかないからです。応募のあとで会社を調べ、入ってからの姿が見えずに不安が残ると、面接の前に足が止まります。入る前に働く姿が見える形にすると、応募のあとの辞退も減っていきます。

Q4. 小さな会社でも、物語にするほどの話がありますか。

あります。物語の芯は、会社の規模ではなく、入って間もない方が最初に困った日と、そこで掛けられた一言です。どの会社にも必ずあり、求人票には書かれていない話です。

Q5. 1回配って応募が来なければ、終わりですか。

1回で終わらせず、続けることを前提に組みます。配った先と反応を記録し、次の年は去年を知っている方がいる状態から始めます。前田機械さまも、第2弾を継続して運用しておられます。

最後に、ひとつだけうかがわせてください。

御社の求人は、この1か月で何人の方に閲覧され、そのうち何人が応募されたでしょうか。

その2つの数字の間に、御社が止まっている場所があります。

すでに出ている費用に、何が返っていますか。

求人サイトの掲載料、展示会の出展料、広告費。どれも、もう払っている費用です。その額に対して何人採れたのか、何件が商談になったのか。御社の数字を入れると、そのまま出ます。会社名もお名前も要りません。

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社員の方と一緒に、入る前の不安に先に答えるマンガを作り、地域の家庭や求人の窓口へ届け、2期目・3期目へつないでいくところまで運用しています。採用マンガプロジェクトを見る

いまの求人票と、閲覧数・応募数の2つの数字をお持ちいただければ、どこで止まっているかを一緒に見ることができます。30分の面談を予約する

求人に応募が来ない理由は、条件の差より先に、探していない方の日常に御社の姿が置かれていないところから始まります。

2026年10月19日

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