
「神戸でマンガ制作を頼める会社を探している。ただ、作ってどう使うかまでは決まっていない」
結論から申し上げます。決まっていなくて構いません。むしろ使い道を決めてから作るほうが、同じ予算で結果が変わります。神戸の企業さまからいただくご相談を通して見えてきた順番をご説明します。
「良いものなのに伝わらない」が起きる理由
神戸は食品、アパレル、港湾物流、観光と、現物を見ればすぐ良さが分かる事業が集まる街です。だからこそ、現物のない場面で伝えるのが難しくなります。展示会のブース、採用サイト、海外の商談。どれも現物より先に、言葉と絵で判断されます。
ここで多いのが、スペックを丁寧に並べてしまうことです。丁寧なほど読まれません。読み手は自分に関係があるかどうかを先に知りたいからです。主役を自社から読み手の困りごとへ移すと、同じ内容でも最後まで読まれます。
作る前に決めておく3つ
- 誰に読ませたいか——ひとりの人物像まで決めます。求職者なのか、取引先の担当者なのか、海外の来場者なのか。
- どこで渡すか——郵便受け、展示会のブース、採用サイト、越境ECの商品ページ。渡す場所で、必要な長さが変わります。
- 何回届けるか——1回で終わるものは、初めて見る会社の広告のままです。2回目以降の予定まで決めておきます。
この3つが決まっていれば、絵柄も分量も自然に決まります。逆にここが空のまま作ると、きれいなマンガはできても置き場所がありません。
実際に、動いた話
大阪の鉄工所、前田機械さまは求人サイトに出しても応募がゼロでした。会社の魅力と働く姿をマンガにし、通勤圏へポスティングでお届けしたところ、プロジェクト開始から1ヶ月10日(配布からは10日)で工場見学の申し込みという初応募が届き、採用に至りました。決めたのは、上の3つだけです。
海外に出す予定があるなら
神戸は港のある街で、海外との取引を考える会社が少なくありません。私たちはフランスJAPAN EXPO等のマンガ関連イベントに計11回出展してきました。そこで分かったのは、翻訳より先に「何の会社か」の一文を決めるほうが早いということです。この一文がないまま訳すと、訳文の質に関係なく伝わりません。
成果まで設計されているかを見分ける5つ
- 納品後の計画があるか——誰に、どこで、何回届けるかを一緒に決めてくれるか。
- 反応を測る導線があるか——専用のQRコードや申込口を用意し、次の改善に使えるか。
- 続ける前提か——1話で終わる企画か、続きを描ける設計か。
- 自社の言葉を引き出してくれるか——現場の当たり前は、社内では強みだと氣づかれていません。
- 近くで会えるか——現場を見てから描いた物語は、働く方が読むとすぐ分かります。
よくある質問
Q1. 作ったあと、何をすれば成果につながりますか。
届け先と回数を先に決め、返ってくる反応を1つの数字で見ます。前田機械さまでは、求人サイトで応募がゼロだったところへ、通勤圏にお配りして工場見学の申し込みという形で反応が出ました。何を数えるかを最初に決めておくと、2回目以降の打ち手が自然に決まります。
Q2. 神戸の現場を見ずに、うちの話をつくれますか。
見ずにはつくりません。事務所は大阪市西区西本町にあり、神戸へは打ち合わせで往復できる距離です。働く方に会って、音や手つきや口ぐせまで見てから描いた話は、社内の方が読むとすぐに分かります。そこが伝わるかどうかで、読まれ方が変わります。
Q3. 社内に出せる材料がありません。それでも進められますか。
進められます。多くの会社で、いちばんの強みは社内では当たり前になっていて、資料の形になっていません。伺って話を聞き、こちらで文章と絵の形にします。ご用意いただくのは、いちばん伝わらなくて困っている場面を1つだけです。
Q4. 1回で終わらせず続けるとは、具体的に何をするのですか。
配って終わりにせず、どこまで届いてどこで止まったかを見て、次の1話の内容と届け先を決めます。半年から1年の単位で話が積み上がり、初めて見る会社から知っている会社に変わっていきます。もし途中で、マンガより先に直すべきものがあると分かったときは、正直にそうお伝えします。
最後に、ひとつだけうかがわせてください。
御社の商品の良さは、現物を見ないと伝わらないものですか。
そうであれば、伝える手段を変える余地があります。いちばん伝わらなくて困っている場面を1つ教えてください。そこから設計します。
神戸・関西でのマンガプロジェクトの実例をご覧いただけます。実績を見る →
マンガでの発信は、決めごとを先に置くほど早く動きます。実際に順番を守って結果が出た事例です。
参考実績
参考ブログ
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