御社の魅力を、物語にして、世界中にファンを。

ハローワークに出した求人が埋もれるのは、なぜですか?
順番ではなく、見に来る人の数が決まっているからです

公開日:2026年9月16日
TOP > ブログ > ハローワークに出した求人が埋もれるのは、なぜですか?
順番ではなく、見に来る人の数が決まっているからです
午後の住宅街に面した職業紹介窓口のガラス扉の外に立ち、こちらへ手のひらを差し伸べるアマンディーヌ。扉の向こうの屋内には求人の掲示が影になって並ぶ。ハローワークで求人が埋もれるのは掲載の順番ではなく、見に来る方の人数が最初から決まっているからです。

「ハローワークに求人を出しています。担当の方にも相談して、書き方も直しました。それでも同じ職種の会社がずらりと並ぶ中で、うちの求人はまったく見られていないようです。上に出してもらう方法はないのでしょうか」

上に出す方法を探すより先に、見に来ておられる方の人数が決まっているという前提を置いてください。ハローワークで埋もれるのは、一覧の中での順番が悪いからではありません。その一覧を見に来る方が、いま仕事を探しておられる方だけに限られているからです。順番を上げても、母数そのものは増えません。

以下、ハローワークという場所の性質を分けたうえで、公表されている調査と、弊社が実際に伴走した現場の記録を並べます。

1. 埋もれているのは、一覧の中ではありません

求人が埋もれている、とおっしゃるとき、多くの場合は検索結果の何ページ目に出るかという話をしておられます。ですが実際に起きていることは、その手前にあります。

ハローワークの求人票は、窓口に来られた方と、求人検索の端末やインターネットサービスを開いた方だけが見ます。つまり読み手は、すでに「仕事を探す」という行動を起こした方に限られます。御社の求人が何番目に出るかという競争は、その限られた方々の中で起きています。

ここで順番を1つ上げる努力をしても、増えるのは、もともと探しておられた方に見ていただける確率だけです。その地域で仕事を探しておられる方の人数そのものは、御社の努力では動きません。埋もれているという実感の正体は、順番ではなく母数です。

2. ハローワークは「探しはじめた人」の場所です

誤解のないように申し上げますが、ハローワークを使うことは正しい選択です。地域に根ざした窓口であり、費用もかかりません。やめる理由はどこにもありません。

ただ、この場所が引き受けている役割は1つです。すでに探しはじめた方に、御社を見つけていただくこと。見つけてもらうための場所であって、思い出してもらうための場所ではありません。

採用がうまくいかないとき、多くの会社さまは見つけてもらう側の工夫だけを重ねます。求人票の文章を直す。写真を入れ替える。条件を少し上げる。どれも意味のある手ですが、すべて同じ限られた母数の中での工夫です。何度直しても手応えが変わらないのであれば、直す場所が違っている可能性があります。

3. 地元の方は、会社を知らないのではなく、知る機会がなかった

ここが、弊社がいちばん申し上げたいところです。

御社の工場や事務所から自転車で十五分の場所に、たくさんの方が住んでおられます。その中には、いまの職場に不満を持ちながら、まだ求人サイトを開いていない方がおられます。あと半年で子どもの手が離れる方がおられます。転職を考えてはいるけれど、行動には移していない方がおられます。

この方々は、御社を知らないわけではありません。知る機会が、これまで一度もなかっただけです。求人票は、その方々の目の前には置かれていません。なぜなら求人票は、探しはじめた方が探しに来る場所にしか置かれていないからです。

探しはじめてから思い出していただくには、探しはじめる前に、日常の中で一度でも目にしていただいている必要があります。順番はいつも、こちらが先です。

4. きっかけは、媒体ではなく人づてに起きています

マイナビの2027年卒を対象とした調査(有効回答2,800名・2026年3月20日から4月5日)では、地元(Uターンを含む)で働きたいと答えた学生が58.7%で、前年より2.3ポイント増え、4年ぶりに増加しました。

同じ調査の中で、弊社がもっとも重く見ているのは別の数字です。将来的に地元就職を希望する潜在層に、高校生までの間に地元企業を知った機会を聞いたところ、1位は「家族や知り合いの勤務先企業の話を聞いたことがある」で44.0%でした。

この調査は新卒の大学生・大学院生が対象であり、ハローワークを多く使われる中途の方にそのまま当てはめることはできません。その前提でお読みください。そのうえで、知るきっかけの筆頭が求人媒体ではなく、身近な方の話だったという構造は、地域で人を採る話と重なります。人づてに伝わるには、伝える側の手元に、話せる形のものが要ります。

5. 応募ゼロから始めた現場の記録

大阪市港区の前田機械株式会社さまは、大型金属の精密切削機械加工をされています。現場スタッフ2名と営業1名の採用を目標に、30代から40代の転職層を狙って求人サイトに掲載されましたが、応募はゼロでした。

そこで弊社は、採用マンガをポスティングチラシの形にして地域へ配布し、あわせてハローワークにも展開しました。配布から10日で、見学の応募が入り、その後採用に至っています。現在は採用マンガの第2弾を継続して運用しています。

変えたのは条件ではありません。置き場所です。探しに来ていただくのを待つ代わりに、まだ探しておられない方の郵便受けへ先に置きました。そのうえでハローワークの求人票にも同じ絵を並べたので、窓口で見つけた方には、どこかで見た会社として映ります。

6. 明日から確かめられること

  1. いま働いている従業員の方が、どこから通っておられるかを地図に落とす。実際の通勤圏は、想像より狭いことがほとんどです
  2. その範囲に何世帯あるかを調べる。御社が呼びかけている相手の、本当の人数です
  3. その範囲の方が、御社の名前を見たことのある場所を挙げてみる。看板とトラック以外に出てこなければ、機会はまだ作られていません
  4. ハローワークの求人票を、仕事を探していない方に読んでいただく。最後まで読めるかどうかを見ます
  5. 読めないとおっしゃった箇所を、そのまま直す。探している方向けの書式は、探していない方には届きません

求人票は、探している方が読むために作られた書式です。探しておられない方の手元では、目を通される前に紙として処理されます。地元の人に会社を知ってもらうには、読まれる形のものを置く必要があります。

弊社が採用マンガという形をとっているのは、絵が上手だからではありません。探しておられない方が、用がなくても最後まで読んでしまう形が、いまのところこれだからです。読み終わったあとに残るのは条件ではなく、その会社で人が働いている場面です。そして探しはじめたその日に、ハローワークの一覧の中から御社を選ぶ理由になります。

よくあるご質問

Q1. ハローワークへの掲載は、やめたほうがよいですか。

やめないでください。役割が違います。ハローワークは、いま探しておられる方に見つけていただくための場所です。地域への配布は、まだ探しておられない方の記憶に入るための手段です。片方だけでは、探しはじめた数日の中で思い出していただけません。両方が要ります。

Q2. 求人票の書き方を直せば、順位は上がりませんか。

読みやすくなる効果はあります。ただ上がるのは、もともと見に来ておられた方に読んでいただける確率です。見に来る方の人数は変わりません。書き方を何度直しても手応えが変わらないのであれば、直す場所が求人票の外にあるとお考えください。

Q3. 条件を上げれば解決しませんか。

一時的には動きます。ただ条件は、上げた翌日から当たり前になります。しかも同じ地域の大きな会社と並べられたとき、条件の勝負では中小企業は不利です。選ばれている理由が条件だけであれば、より良い条件が出た時点で、同じ理由で離れていかれます。

Q4. うちは小さい会社なので、地域に知られるのは無理ではありませんか。

むしろ逆です。相手が半径数キロに限られているからこそ、届かせる先が数えられます。全国に知られる必要はありません。通える範囲に住んでおられる方に、何をしている会社かを言えるようになっていただければ十分です。範囲が狭いほど、繰り返し届けられます。

Q5. まず何を1つやればよいですか。

いま働いておられる方に、「この仕事のことを、ご家族にどう説明しておられますか」と聞いてみてください。その言葉が、いちばん近い相手へ届いた実例です。説明できる言葉をお持ちでない場合、地域の方が知る機会は、いまのところどこにもありません。そこが出発点になります。

最後に、ひとつだけうかがわせてください。

御社のハローワーク求人票を、いま転職を考えていないご近所の方が手に取ったとして、最後まで読んでいただけるでしょうか。

読んでいただけないとお感じでしたら、そのことをご相談のときにお聞かせください。順位を上げる話ではなく、機会を作る話から始めます。

すでに出ている費用に、何が返っていますか。

求人サイトの掲載料、展示会の出展料、広告費。どれも、もう払っている費用です。その額に対して何人採れたのか、何件が商談になったのか。御社の数字を入れると、そのまま出ます。会社名もお名前も要りません。

投資対効果を試算する

探していない方の日常に、働く姿を先に置いています。採用マンガプロジェクトを見る

ハローワークで求人が埋もれるのは、順番が悪いからではありません。見に来ておられる方の人数が、最初から決まっているからです。

前田機械さまでお作りしたのは、初日に遅刻した新人の話、説明どおりに行かなかった日の話、納期に追われた日の話の3話です。第3話では、失敗を申し出た新人に先輩がこう返します。「ええ判断や。隠すより100倍マシや」。求職者の方が知りたいのは、制度があるかどうかではなく、そのとき自分がどう扱われるかです。不安はひとつではありませんので、物語をつないでお届けします。

御社の場合はどの不安から描くとよいか、ご相談に乗ります。30分ほどお時間をいただければ、その場で1話目の見当までお出しします。相談してみる

参考ブログ

地元の人に会社を知ってもらうには地元の人に会社を知ってもらうには?求人票より先に、暮らしの中へ置く機会を作るとは、どこに置くことかの話です。記事を読む →

参考実績

maeda machine求人サイトで応募ゼロから、配布10日で見学の申し込み|前田機械株式会社さま条件ではなく、置き場所を変えた現場の記録です。実績を見る →

2026年9月16日

この話題についてもっと知りたい方へ

30分のZOOM診断で、御社の課題と解決方針をお伝えします。

今すぐ無料!作戦会議を予約する
← ブログ一覧へ戻る

PAGE TOP

お問い合わせ

まずは質問だけでも構いません。

取材・提携・お見積りなど、面談のご予約以外のご用件はこちらへどうぞ。お電話は 06-6121-6062 でも承ります。

ご入力内容はプライバシーポリシーに沿って取り扱います。