クライアント
三岡繊維株式会社さま
業種
製造
サービス内容
PR
目的
奈良の観光土産を販売する
ターゲット
観光客
メディア
WEB、HP、SNS、冊子、展示会 等
コメント
【あらすじ】旅好きの少女が、相棒の小さな巫女と鹿のマスコットを連れて、奈良をめぐります。
少女は奈良の魅力を見つける旅人、巫女は土地の物語をそっと案内する存在、鹿のマスコットは旅にユーモアを添えます。
法隆寺の五重塔を見上げ、大仏に手を合わせ、夜の神社で燈火に見とれ、鹿にしかせんべいをねだられて目を白黒させる。
「せんべい、まだもってる?」と鹿に迫られる愛らしい一幕も、奈良ならではの旅の記憶です。
旅の終わりに少女は、集めた写真やチケットを広げて、にっこり笑ってこう言います。
「奈良に行って来ました。 I've gone to Nara.」
斑鳩、天理、室生、明日香、五條、大台ヶ原、十津川。
一枚の地図に旅の舞台が描かれ、「Let's JOURNEY!」と次の旅へ誘います。
三岡繊維株式会社さまのこのイラスト群は、奈良の名所・名物・季節の風物を、ひとつの世界観とキャラクターでつないだ観光みやげのためのPRビジュアルです。
ただの風景写真でも、ただのキャラクターグッズでもありません。
「奈良を旅した私」を持ち帰れる一枚として描かれています。
【なぜこのビジュアルをつくったのか】観光みやげは、どの土地でも似た顔ぶれになりがちです。
定番のお菓子、名所の写真、ありふれた雑貨。
店頭で目を引かなければ手に取ってもらえず、買っても引き出しの奥で眠ってしまいます。
三岡繊維株式会社さまが挑んだのは、「また見たくなる・人に見せたくなる」みやげをつくることでした。
そこで選んだのが、奈良の魅力をひとりの少女の旅として描くオリジナルイラストです。
鹿、大仏、五重塔、神社、しかせんべいといった奈良の象徴を、説明ではなく物語の一場面として見せます。
すると見た人は「自分もここに行った」「この鹿、まさにこうだった」と、自分の体験を重ねます。
名所の名前を知らない人でも、キャラクターと表情から「奈良って楽しそう」と直感できます。
文字情報では伝わりにくい土地の空氣感を、イラストとキャラクターなら一目で届けられる。
ここに、繊維製品づくりの会社がイラストを掛け合わせる強みがあります。
タオルや布製品にのせれば、旅の記憶を日常で何度も思い出せるみやげに変わります。
しかも繊維製品は使うたびに目に触れます。
お菓子のように食べて消えるのではなく、暮らしのなかに残り続けることが、思い出の定着とリピートにつながります。
【マーケティング解説】このPRビジュアルには、みやげが「選ばれて・残って・広まる」ための設計が込められています。
第一に、共感の入口です。
鹿にせんべいをねだられて慌てる、大仏の前で思わず手を合わせる。
誰もが奈良で一度は経験する“あるある”を描くことで、見た人は瞬時に自分の旅を思い出します。
これは行動心理学でいう自己関連づけ効果で、自分に関係があると感じた情報ほど記憶に残り、選ばれやすくなります。
第二に、収集性と継続接点です。
名所ごと・季節ごとに絵柄を展開すれば、「次は別の絵柄も欲しい」というコレクション心理が働き、再訪やリピート購入の動機になります。
第三に、共有のしやすさです。
「奈良に行って来ました。 I've gone to Nara.」というひと言は、そのままSNSの投稿文になります。
かわいいキャラクターは写真に撮って人に見せたくなり、買った人自身が宣伝者になる。
UGC(ユーザー生成コンテンツ)が自然に生まれる構造です。
英語を併記した「I've gone to Nara.」は、増え続ける訪日外国人にも届くひと言です。
日本語が読めない人でも、絵柄とローマ字で「奈良に行った証」として手に取りやすくなります。
展示会では、足を止めた来場者にまず世界観を見せ、冊子やSNSへと興味を橋渡しする入口にもなります。
さらに、WEB・HP・SNS・冊子・展示会と、同じ世界観を一貫して横断させることで、どの接点で出会っても「あの奈良のキャラクターだ」と認識が積み上がります。
バラバラの素材ではなく、ひとつのブランドとして記憶される。
これが地域ブランディングの核心です。
【裏どり・データ】観光みやげは、地域経済にとって決して小さなテーマではありません。
奈良県の観光統計によれば、奈良県を訪れる観光客はコロナ禍前で年間およそ4,000万人規模にのぼり、世界遺産と歴史資源を擁する屈指の観光地です。
観光庁の訪日外国人消費動向調査でも、旅行中の消費のうち「買物代」は主要な費目のひとつであり、みやげ・物産は観光収益の大きな柱になっています。
つまり「何を買って帰ってもらうか」は、そのまま地域の稼ぐ力に直結します。
とりわけ近年は、その場限りの消費ではなく、帰宅後も思い出として残り、再訪や口コミにつながる“記憶に残るみやげ”の価値が高まっています。
インバウンドの回復が進むなか、外国人旅行者に選ばれるみやげをつくれるかどうかは、地域の今後の収益を左右します。
さらに、キャラクターの力は数字にも表れています。
熊本県の発表では、県公認キャラクターの関連商品売上は2019年に約1,698億円に達したとされ、キャラクターが地域物産の販売を大きく押し上げることが示されました。
記憶に残るキャラクターと世界観は、同じ素材でも「選ばれる理由」をつくり出します。
ありふれたみやげを、わざわざ指名買いされるみやげへ。
本作のようなオリジナルイラストは、感情に訴えながら、こうした市場の数字にも裏打ちされた打ち手なのです。
【他業界への応用・横展開】この手法が活きるのは、奈良のみやげだけではありません。
全国の観光地や自治体では、ご当地キャラクターと物語で名所・名物を束ね、まちなかの回遊と購買を促せます。
食品・菓子メーカーは、パッケージに物語とキャラクターをのせることで、定番品を「ご当地限定の特別な一品」に変えられます。
繊維・雑貨メーカーは、タオル・手ぬぐい・トートバッグなどに絵柄を展開し、日用品を旅の記念品へと格上げできます。
鉄道・交通や宿泊・施設では、沿線や周辺名所をキャラクターでつなぎ、スタンプラリーやSNSキャンペーンへ発展させられます。
農林水産・地場産業でも、つくり手の思いや産地の風景を物語にすることで、価格競争ではなく共感で選ばれる商品づくりが可能になります。
観光協会やDMOが地域全体の周遊を設計する際にも、共通のキャラクターは強力な旗印になります。
海外向けのご当地PRや、空港・免税店での展開にも、同じ世界観はそのまま活かせます。
百貨店・駅ナカ・空港の物産売場、ふるさと納税の返礼品まで、出口は驚くほど幅広いのです。
「土地の魅力を、物語とキャラクターで持ち帰れる形にする」という発想は、業種を越えて通用します。
【まとめ・本質】みやげの本質は、モノを売ることではなく、「また来たい」という氣持ちごと持ち帰ってもらうことにあります。
鹿も、大仏も、しかせんべいも、物語にのせれば旅の記憶を呼び起こすスイッチに変わります。
三岡繊維株式会社さまのイラストは、奈良という土地の魅力を、誰かの手元に残る一枚へと翻訳した取り組みです。
ありふれたお土産で終わらせたくない。
そう感じたら、御社の商品にも物語をのせてみませんか。
リンク
https://mitsuoka-seni.co.jp/choose/