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岸田 大臣と語る希望と安心の国づくり『コンテンツ大国の実現~我が国の知的財産戦略について~』

昨日、京都国際マンガミュージアムにて、行われた内閣府主催の国民対話に参加してきました。(http://www8.cao.go.jp/taiwa/participant20080629.html)

パネリストは、以下の通り
出席閣僚 : 岸田 文雄 内閣府特命担当大臣 知的財産戦略担当

有識者 : 竹宮 惠子 京都精華大学マンガ学部学部長・教授 漫画家

司会者 : 平野 惠稔 京都大学法学研究科非常勤講師 弁護士

詳細は割愛しますが、マンガ・アニメを中心としたコンテンツ産業を支援したいという内閣府の岸田文雄大臣、クリエイターやマンガ教育の立場から竹宮惠子氏からの発言と大臣に対して直接国民が質問できるというもの。

質問は、2つの論点に絞られ、
1.創作環境について
2.流通・マーケティングについて
でした。

大事な点は、
・政府は、大衆文化に入り込みすぎると息苦しさを与えるので環境を整えることを考えている点
・海外で日本のマンガ文化が人気なのは分かっているけれども、海外に対して今後の施策を体系的に打てているわけではない点
・やっぱり企業が、道筋をつくって行かねば、コンテンツひいてはクリエイターの活躍の場はないだろうという点

が僕なりに確認できたということでした。

問題点は、
日本国内のコミックスやコミック誌は、1995年の5864億円市場→2006年の4810億円と10年間で1000億円もの減少傾向があるという現実です。

繰り返します。1000億円です。1年間で100億円づつ減少している計算になります。ここ10年間で市場が20%も減っているのです。

とりわけ、マンガ週刊誌などの雑誌類が減っています。

原因としてあげられたのは、電子書籍が増加している点でのネット化や少子化といった環境のせいで減っているのか、といわれれればそれは周辺環境であって、本質の問題をついていないように思いれました。

そこで、僕は、質問をしました。
それは、昔に比べクリエイターが育っていないのではないかと問題提起でした。良い作品・おもしろい作品がマンガやアニメでも減っているのではないか?と思うのです。

これに対する大臣の返答は、
コンテンツに対する評価があって、それを流通する環境を整え、正の循環をしていくことが大事だ。感性に関しては、それを支える環境、すなわち専門家の協力が必要だ。ということでした。

僕は、思います。
アニメを見ても深夜帯ばかりがクローズアップされますが、1クルーで終わるものも多く内容も刹那的な感覚がしてしまします。ゴールデンタイムは大御所の作品ですし・・・。

本当に『環境』がメインの理由なのでしょうか?

フランスでも、現地の出版社と情報交換する中で、最近の作品にはスマッシュヒットぐらいはできる作品はたまにあるが昔のようにロングセラーになる作品は格段に減ったといわれています。

ついこの間も世界で日本のアニメが人気だという番組をみました。
でも皆さん、そのほとんどが古い作品やもしくは大御所の作品のみになっていると思われませんでしたか?
マスコミが取り上げる中で、今日の日本のマンガ作品はいかほどあるのでしょうか?

昔、海外で売れたアニメをことさら繰り返し取り上げる報道はどうでしょうか?

今のクリエイターにもすばらしい感性の持ち主がいます。
一方で、同人誌即売会といわれるものがパロディ中心の構造もまた片一方であるのです。

本当にこのままで良いのでしょうか?

海外でマンガが人気なのは日本からアピールした結果ではなく、現地で勝手に好きになってくれたからなのです。それを他人事のように、日本のマンガは世界で人気だというだけで何の価値があるのでしょうか?

僕には、
僕たちの国の文化をだれも担おうとしていないのではないかと思いたくなるような発言やメディアの取り上げられ方がしている気がしてならないのです。

僕は、1つ1つ進めながら、マンガ文化の一翼を担いたい。もちろん作家さまの協力ななしには成し遂げられません。先人の英知や関係各所のみなさまとの連携も必要です。

自分たちの文化はいつから海外の人々にゆだねるようになったのか?
どうか皆さん一度この問題について考えられてはいかがでしょうか。

誰かがやってくれるのを待つのではなく自らがその担い手になる!

・・・そんな思いで僕は、事業を進めています。

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